以前は大学病院に勤務しておりました。
勤務医は、大まかに分けると、
外来、病棟、手術、研究の4つに分かれますが、
私は大学院も同時に通っていたので、上記4つをすべてやっておりました。
科も異なると、やっていることも大きく違うので、
私がしていたある1日を説明したいと思います。
まず、朝は入院患者の診察から始まりますね。
10人から20人、大体抱えています。
大体1〜2時間かかります。
普通に通勤していれば、午前8時45分から始まる外来に間に合いません。
なので、朝7時前ぐらい前には病棟に到着しなければなりません。
朝から結構、疲弊します。
そして、午前の外来。
予約患者は枠パンパンです。
時々、患者さんが、
「なんでそんなに予約がいっぱいなんだ!」と怒る時がありますが、
色々原因はあります。
一番大きな問題は、患者さん自身が他の医療機関に行ってくれない、ということ。
大学で手術もして、経過観察もして、
「あとは問題ありませんから、近所のクリニックで経過観察してください」って言っても、
「大学で診てもらいたいので、こっちで診てもらいたい」
「他の科も大学なので、こっちで統一したい」
と駄々をこねるのです。(失礼!)
こちらとしても、患者さんのことは最後まで診たいですが、
どんどん患者数が増えるので、やはり診察するべき患者さんだけを残したい。
しかし、説得しても、聞いてくれません。
忙しい外来中に、時間をかけて説得したり、喧嘩をするのも嫌なので、
そのまま診ることになります。
医療機関も周知しているし、皆時間がない中、対応してますが、
そこの問題はなかなか解消されません。
結果、予約枠はパンパンになります。
新患が来たら、そちらの対応もしなければなりません。
で、イライラマックスになります。
必然的に午前の診療は、かなり延長します。
ただ、午後の診療は定刻通りに始まります。
つまり、お昼ご飯を食べる時間がないんです!
走り回り、18時を過ぎて、外来という戦争がようやく終わるのです。
予約枠もパンパン。
お腹もペコペコ。
気分はイライラ。
あとは、ちょっとした開放感。
で、そこから臨時手術が始まります。
私は眼科なので、大体毎日あります。
網膜剥離、硝子体出血など。
一件あたり事前準備など含めると、2時間程度。
1日2件すれば、4時間ぐらい。
18時から手術すると22時ぐらいに終了です。
一時の休憩を経た後は、当時私は大学院だったので研究を始めます。
で、夜12時過ぎに帰宅、って感じでしょうか。
合間には、学会の準備、製薬会社MRさんとの対応、カンファレンス。
ここに人間関係とか絡むと、役満。
すっごく不規則で、すっごくストレスが溜まるので、すっごく太ります。
プラス、月に何回か当直があったりするんですよ!
いわゆるブラックですな。
割に合わないでしょ!
もし病気になったとしても、誰も責任は取ってくれないんですよ。
「ああー、いい先生だったのに、残念。」
この一言で終了!
私はある時、まずいと思いました。
現状維持さえ危うい。
だって、これから高齢者がさらに増加するんですよ?
もっと負荷がかかる方向になるのは間違いない。
であれば、自分と家族を守る行動を取らなければならない。
医師であることは誇りです。
ただ、使い捨てられることだけは勘弁。
自分で声を上げなければ、利用されるだけなんです。
自分に最も適したライフスタイルを意識しましょう。
使われるだけでは、理想には、決して近づかないことは理解してください。
かなりハードなんですね。
そんな中、賢い選択をしましたね。
じゅんさん
コメントありがとうございます。
不動産投資は、リスクヘッジとしても、資産運用としても、
かなり実のある投資だと考えております。