本間です。
以前の記事で法人が規模拡大には有利ですよ、
というお話をしました。
でも、法人って何?
って話になると思います。
もし、個人で不動産を所有した場合、
不動産所得は給与所得と合算され、総合課税されます。
だから、不動産を保有すればするほど、所得税は激増します。
所得税の最高税率は
平成27年分以降は、
1800万円以上は40%、住民税合わせると50%になります。
4000万円以上は45%、住民税合わせると55%です。
所得の半分以上が持ってかれます。
基本、医師であれば、不動産を持てば、
あっという間に税金50%になるでしょう。
なので、資産管理法人を作った方が、
メリットを享受できるよ、ってことなんです。
大きく分けて3つのメリットがあります。
①税率
②経費
③損失繰越
上から順に見ていきましょう。
①税率
2016年の段階ですが、
私たちが作る資産管理法人のような中小法人であれば、
実効税率は、
恐らく課税所得金額が400万円以下であれば、21%ぐらい、
400万円〜800万円であれば23%ぐらい、
800万円を超えると34%ぐらい
だと思います。
税率だけを考えれば、
個人は年収900万円以上から所得税33%になるので、
それ以上の年収になるのであれば
法人での不動産投資を検討しても良いと思います。
(ただ、やはり物件規模拡大を狙っているのであれば、
収入が幾らであっても、
最初から法人の方がいいと思います。)
②経費
法人になっていると、経費が認められやすくなります。
具体的にお話しますと、
今住んでいる自宅。
法人名義で借り、事務所として扱うこともできます。
車も、法人所有にすれば、経費で落とす事ができます。
(もちろん常識の範囲内ですが)
福利厚生の目的で、旅行もできます。
また、ここが一番大きいのですが、
自分に給与を支払う事で、法人の利益も圧縮できますし、
家族などに複数給与を分散させる事でも節税できますよね。
(800万円を一人が受け取るよりは、400万円に分けて
2人で貰った方が、累進課税の関係から、50万円ぐらい税金は安くなります。
さらに、そこに給与所得控除も併用すると、もっと圧縮できます)
法人で物件を所有すると、
当たり前ですが、法人の通帳に家賃が振り込まれます。
この法人のお金は、基本的には自分のお金ではないのですが、
経費化する事で、うまく自分のために使う事ができます。
③損失繰越
法人は毎年、どのぐらいの利益が出たのか分かるために、
決算書を作らなければなりません。
法人の場合は、赤字決算になったとしても、
そのマイナスは翌事業年度から、7年に渡って繰り越す事ができます。
んー、でもこれはどうなんでしょう。
規模拡大を目指す投資家にとっては、
決算書は必ず黒字化した方がいいです。
それも、黒字は大きい方が、金融機関からの評価が高くなり、
融資が引っ張りやすくなるんです。
だから、あまり節税節税しすぎると、
逆に拡大スピードが遅くなる可能性は十分にあるので、気をつけてください。
今回、法人のメリットについて、まとめてみました。
私も最初、
「法…人…?」
みたいな感じで、非常に敷居が高く感じておりました。
ただ、作ってしまえば何てことはありません。
おすすめとしては、
税理士と司法書士さんがタッグを組んだやっているところの方が、
色々と簡便です。
不動産投資これからの方も、もう既に個人で所有している方も、
一度法人については検討してみて下さいね。
初めまして。埼玉県で循環器内科(勤務医)をやっている29歳医師の谷昂大と申します。
半年ほど前から将来に向けた資産形成を勉強するようになり,地道な節約や楽天経済圏への移行に始まり,NISA・iDeCoの開設と特定口座を含めた米国株インデックス投資の開始とともにワンルームの投資を開始しました。
損益分岐点を迎えるまでは節税で少しずつのプラスを得ながら淡々と待ち続けるスタンスでいるつもりなのですが,今後の資産形成の展望として,太陽光発電投資やオフショア投資,さらに不動産としてはいずれは一棟もの投資へと広げていけたらと考えております。
現在の考えとしては,現状帳簿上赤字経営で節税できている間は良いかと思っていますが,まとまった資金ができて一棟投資をできるようになれば,黒字経営へ転じるのをきっかけに資産管理法人の立ち上げを検討しています。
それにあたり,来る時期にむけ書籍やYoutubeなどで情報収集と学習を収集し学習している日々でして,そんな中で貴サイトを拝見し非常に将来の理想像として大変大きな励みになっております。
資産管理法人についてはインターネットで調べると多数の司法書士などがヒットします。本間様から見て,おすすめのものやあるい逆に避けた方が良いものなどあればご教示いただければと存じます。
また,これに限らず貴サイトの記事を古いものから順に拝見し学習させていただいておりますが,ぜひその他細かい点につきましても可能であればぜひ直接ご指導賜りたく,メールなどいただけましたら幸いに存じます。
お忙しいところ大変恐縮でございますが,何卒よろしくお願い申し上げます。
ご丁寧にありがとうございます。後ほどメールでご返事しますね。